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ベルサイユのばらのあらすじと結末!史実との違いや死に方を解説

ベルサイユのばらのあらすじと結末!史実との違いや死に方を解説イメージ あらすじ
ベルサイユのばら あらすじ解説と革命の愛 運命の物語

不朽の名作として名高い本作ですが、実はベルサイユのばらのあらすじや結末について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。オスカルとアンドレの衝撃的な死に方や、二人が迎える愛の結末、そして物語の背景にある史実とフィクションの境界線など、知れば知るほど奥深い魅力があります。また、アニメと漫画の違いや宝塚版の演出、登場人物が実在するのかといった疑問も尽きません。この記事では、ネタバレを含みながら物語の全貌を徹底的に解説していきます。

  • 物語の結末における主要キャラクターたちの詳細な死に方がわかります
  • 原作漫画とアニメ版や宝塚版でのストーリーや演出の違いを比較できます
  • オスカルが実在の人物なのかどうか史実に基づいた検証結果を知れます
  • 連載終了後に描かれたエピソード編や外伝の内容まで網羅的に把握できます

ベルサイユのばらのあらすじと結末をネタバレ解説

フランス革命という激動の時代を舞台に、愛と運命に翻弄された人々の生涯を描いたこの物語。ここでは、オスカルの誕生から衝撃的な最期、そして王妃マリー・アントワネットの悲劇的な結末まで、原作漫画の展開を中心に詳しく解説していきます。

誕生から男装の麗人となるまでの物語

ベルサイユのばら オスカルの誕生と男装の麗人としての運命

物語は1755年、ヨーロッパの三つの国で、後に運命を共にする三人の人物が誕生するところから壮大に幕を開けます。フランスの由緒ある将軍家ジャルジェ家には、待望の男児ではなく六女が生まれました。代々フランス王家を守護する軍人の家系である父・ジャルジェ将軍は、この娘を「男」として育てることを決意し、「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」という勇ましい名を与えます。

オスカルは幼い頃から、乳母の孫であり身分の違う平民のアンドレ・グランディエと共に育ちました。二人は剣技や学問を共に修め、兄弟のように、そして無二の親友として成長していきます。この頃のアンドレにとって、オスカルは憧れであり、守るべき主君であり、そして密かに想いを寄せる女性でもありました。

14歳になったオスカルは、オーストリアからフランス王太子(後のルイ16世)に嫁ぐマリー・アントワネットの近衛隊長に任じられます。男装の麗人として宮廷に颯爽と現れたオスカルは、その凛々しい軍服姿と美貌で、瞬く間に貴婦人たちの憧れの的となりました。宮廷では、無邪気で世間知らずなアントワネットが、厳格なしきたりやデュ・バリー夫人との対立に翻弄されますが、オスカルは常に彼女を護り、誠実な友として支え続けます。

一方、18歳になったアントワネットは、オペラ座の仮面舞踏会でスウェーデンの貴公子ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンと運命的な出会いを果たします。王妃と外国人貴族という許されざる恋。その情熱は燃え上がり、オスカルもまた、フェルゼンの騎士道精神と高潔な魂に密かに惹かれていくことになります。しかし、彼が愛しているのはあくまで王妃であり、自分は「親友」としての立場を出ることはできないという事実に、オスカルは初めて「武官としての生き方」と「女性としての心」の狭間で深く苦悩することになるのです。

マリー・アントワネットとフェルゼンの許されざる恋と宮廷生活

アンドレの死に方と今宵一夜の誓い

アンドレの絶望と激しい愛の告白 毒入りワインの事件

物語中盤、フランス国内の貧困と社会不安が増大し、革命の足音がひたひたと近づいてきます。この時代の変化とともに、オスカルとアンドレの関係も劇的かつ悲劇的な変化を迎えます。貴族の館を襲う義賊「黒い騎士」を追う事件の中で、アンドレは左目を負傷し、失明するという大きな代償を払います。それでも彼は、残された右目だけでオスカルを守り続けることを誓うのです。

父ジャルジェ将軍は、不穏な情勢を鑑みて娘の身を案じ、かつての部下ジェローデル少佐との結婚話を進めます。長年身分の壁に阻まれ、想いを封じ込めてきたアンドレは、オスカルが他人のものになるという事実に絶望し、一時は毒入りワインで心中を図ろうとするほど精神的に追い詰められます。

「おまえをほかの男に渡すくらいなら殺す」

この悲痛な叫びと激しい愛の告白は、オスカルにとって衝撃であり、彼を単なる従者ではなく「一人の愛すべき男性」として意識させる決定的な転機となりました。その後、オスカルは「王家を守る飾り人形」であることを拒絶し、自らの意思で貴族だけの近衛隊を辞任。荒くれ者が集まるフランス衛兵隊への転属を志願します。アンドレもまた彼女を守るため、視力を失いつつある身で衛兵隊に入隊しました。

そして運命の1789年7月12日。パリ市内の緊張が極限に達し、衛兵隊に民衆鎮圧のための出動命令が下る前夜、オスカルはついに自分の心に素直になります。彼女はアンドレに「私を抱け」と告げ、二人は結ばれました。

今宵一夜 オスカルとアンドレが結ばれる魂の誓い

名シーン「今宵一夜(こよいひとよ)」

森の中で交わされた「千の誓いがいるか 万の誓いがほしいか」というアンドレの言葉は、日本漫画史に残る名台詞です。オスカルが男装の鎧を脱ぎ捨て、一人の女性として、そして人間としてアンドレと魂を重ね合わせた、物語の中で最も美しく、そして切ない「夫婦の誓い」の夜でした。

オスカルの最期とバスティーユでの戦死

バスティーユ襲撃とオスカルの戦死 革命の女神の最期

愛を確かめ合った翌日の7月13日、パリ市民と国王軍の衝突は激化の一途をたどります。オスカル率いる衛兵隊は、王家への忠誠ではなく、愛する「自由」と「民衆」のために剣を取る道を選び、市民側へと寝返る決断を下しました。それは国家への反逆罪にあたる行為でしたが、オスカルの瞳に迷いはありませんでした。

しかし、あまりにも残酷な別れがすぐに訪れます。戦闘のさなか、視力をほとんど失っていたアンドレは、心の目で気配を感じ取りオスカルを守ろうとしますが、敵の銃弾に倒れてしまいます。オスカルの腕の中で、アンドレは「死んでたまるか」と生への執着を見せながらも、静かに息を引き取ります。半身をもがれたような悲しみの中で、オスカルは半狂乱となり慟哭しますが、戦況は彼女に悲しみに浸る時間を与えませんでした。

翌7月14日、歴史的なバスティーユ牢獄襲撃が始まります。オスカル自身も結核に冒されており、喀血しながらの壮絶な指揮でした。愛する人を失った絶望を、革命成就へのエネルギーに変え、彼女は最前線に立ち続けます。「撃てーっ!」という号令とともに、民衆と協力してバスティーユ要塞の大砲を奪い、攻撃を開始するその姿は、まさに革命の女神そのものでした。

激しい銃撃戦の中、ついにオスカルも全身に凶弾を浴びて倒れます。薄れゆく意識の中で、彼女はバスティーユに白旗が掲げられるのを目撃しました。革命の勝利と、自由な時代の到来を確信したオスカルは、静かに、しかし力強くこう叫んでその33年の生涯を閉じます。

「フランスばんざい」

彼女の死に顔は穏やかで、自らの信念に従って生き抜いた満足感に満ちていました。死後、彼女はアンドレと共に、アラスの丘の小さな村に葬られたとされています。

アントワネットとフェルゼンの悲劇的な処刑

マリー・アントワネットの断頭台とフェルゼンの悲劇的な最期

オスカルたちの死後も、歴史の残酷な歯車は止まりません。フランス革命は過激化し、国王一家は国外への逃亡を企てますが失敗(ヴァレンヌ逃亡事件)し、タンプル塔に幽閉されます。フェルゼンは命懸けで王妃を救おうと奔走し、脱出計画を練りますが、時代の激流には抗えませんでした。

1793年10月16日、夫ルイ16世に続き、マリー・アントワネットもコンコルド広場の断頭台(ギロチン)へと送られます。かつての華やかな王妃の面影はなく、心労により髪は真っ白になっていましたが、彼女は最期までハプスブルク家の皇女として、そしてフランス王妃としての誇りと威厳を保ち続けました。民衆の罵声を浴びながらも、取り乱すことなく刑場へ向かうその姿は、彼女なりの最後の戦いであり、美学であったと言えます。

一方、愛するアントワネットを救えず、すべてを失ったフェルゼンのその後は、あまりにも悲惨なものでした。彼はスウェーデンに戻り、心を閉ざした冷酷な権力者となりますが、1810年6月20日、奇しくもヴァレンヌ逃亡事件と同じ日付に、民衆の暴動により惨殺されます。かつての美貌の貴公子とは思えない無惨な最期は、革命がもたらした憎悪の連鎖の虚しさを象徴しているかのようです。

オスカルは実在する人物か史実を調査

ベルサイユのばら オスカルの実在性とモデル ジャルジェ将軍の史実

物語の描写があまりにリアルで、歴史的な出来事と密接に絡み合っているため、「オスカルは実在の人物なの?」「モデルがいるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。結論から言うと、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェは完全な架空の人物(フィクション)です。

当時のフランス軍、特に王家を守る近衛隊に女性が入隊し、将校となることは制度上あり得ませんでした。これは物語を成立させるための最大の「嘘」であり、ファンタジー要素です。しかし、彼女の父であるジャルジェ将軍(フランソワ・オギュスタン・レーニエ・ド・ジャルジェ)は実在した人物です。史実の彼は王党派の軍人として、幽閉されたアントワネットの脱獄計画(カーネーション事件など)に関与した忠臣として歴史に名を残しています。もちろん、史実の彼に男装の娘はいませんでした。

オスカルのモデルとなった人物たち

作者の池田理代子氏は、オスカルというキャラクターを造形するにあたり、複数の歴史上の人物やイメージを投影しています。

  • ピエール・ユラン:バスティーユ襲撃時、パリ市民と共に戦った元フランス衛兵隊の伍長。オスカルの「民衆側に寝返った指揮官」という役割のモデルの一人とされます。
  • ビョルン・アンドレセン:映画『ベニスに死す』の美少年タジオ役を演じた俳優。彼の透き通るような美貌が、オスカルのビジュアルイメージの参考になったことは有名です。

なお、物語の舞台となったヴェルサイユ宮殿は実在し、現在もフランスの歴史を象徴する場所として公開されています。オスカルたちが生きた時代の空気を感じたい方は、公式サイトでその歴史的背景を確認してみるのも良いでしょう。

(出典:Château de Versailles『History』)

ベルサイユのばらのあらすじと結末のアニメ版の違い

原作・アニメ・宝塚版の結末と演出の違いを比較解説

『ベルサイユのばら』は漫画だけでなく、1979年のテレビアニメ版、宝塚歌劇団による舞台版、そして近年描かれた新作エピソードなど、様々なメディアで展開されています。実は、メディアごとに結末の演出や強調されるテーマ、キャラクターの最期が大きく異なることをご存知でしょうか。ここではその違いについて深掘りして比較分析します。

アニメ版と原作漫画のラストの演出と違い

1979年から1980年にかけて放送されたテレビアニメ版、特に後半の出崎統監督が担当したパートでは、原作とは異なる独自のハードボイルドかつ耽美な美学が貫かれています。決定的な違いは、オスカルの最期の言葉と、作品全体を覆うトーンです。

比較項目原作漫画 (1972-1973)テレビアニメ版 (1979-1980)
最期の言葉「フランスばんざい」「アデュー(さようなら)」
死の演出バスティーユ陥落を見届け、新しい時代の到来を確信して死ぬ。革命への熱狂と「生の肯定」が描かれる。陥落の直前に息絶える。静かな別れと、去りゆく時代への「滅びの美学」が強調される。
アンドレの死戦闘中の流れ弾。オスカルを庇うこともなく被弾し、彼女の腕の中で涙を流しながら絶命する。被弾後、一晩かけて死に至る描写があり、オスカルとドラマチックな最期の会話を交わす演出などがなされた。

原作が、学生運動の熱気が残る70年代初頭に描かれたこともあり、革命という新しい時代の夜明けを祝福する「希望」の物語であるのに対し、アニメ版は70年代末の「政治の季節」が終わった後の空気感を反映しています。アニメ版オスカルが呟く「アデュー」という言葉には、自分たちの時代(貴族社会)が終わることへの静かな諦念と、理想が現実に敗れていくことへの哀愁が込められており、大人向けのビターな結末となっています。

宝塚歌劇団版における特有のストーリー展開

宝塚歌劇団での上演版は、「愛」と「ロマン」に特化した華やかな演出が特徴で、原作のストーリーを大胆に改変した「ベルばら美学」とも呼ぶべき様式美を確立しています。

特に有名なのが、アンドレの最期です。原作のような広場での乱戦や流れ弾ではなく、宝塚版では「セーヌ川の橋の上」という舞台セットが用意されます。そこでアンドレは、オスカルを守るために立ちはだかり、無数の銃弾を浴びながらも倒れず、仁王立ちのまま絶命するという壮絶な最期を迎えます。これは舞台としての視覚的なインパクトと悲劇性を最大化するための演出であり、宝塚ファンには涙なしでは見られない名シーンとなっています。

また、フェルゼン編などでは、フェルゼンがコンシェルジュリー牢獄に忍び込み、アントワネットに脱獄を勧めるというオリジナルシーンが追加されることもあります。そして最大の特徴は、劇中で悲劇的な死を遂げた主人公たちが、ショーのフィナーレ(パレード前)では復活し、天国のようなセットで馬車に乗ったり、デュエットダンスを踊ったりすることです。これにより、観客は悲しい結末の余韻に浸りつつも、「二人の愛は永遠に結ばれたのだ」という救いを感じて劇場を後にすることができるのです。

エピソード編で描かれたフェルゼンの死

連載終了から40年を経て、作者の池田理代子先生によって新たに描かれた『エピソード編』では、本編で語られなかった物語の隙間や後日談が補完されています。その中でも特に衝撃的だったのが、これまであまり詳細に描かれてこなかったフェルゼンの最期です。

史実通り、民衆の暴動によって惨殺されるフェルゼンですが、漫画ではその死の瞬間に救済が与えられています。石を投げつけられ、血まみれになって絶命しようとする彼の目の前に、幻影となったオスカルとマリー・アントワネットが現れるのです。若き日の美しい姿をした愛する二人が迎えに来たことで、フェルゼンは孤独や痛みから解放され、安らかに魂を委ねていきます。これは、愛する人を失い、冷酷な権力者となってしまった彼の魂が、長い時を経てようやく浄化された瞬間でもありました。

外伝の黒衣の伯爵夫人やル・ルーの活躍

本編とは一味違うテイストを楽しめる「外伝」の存在も忘れてはいけません。特に「黒衣の伯爵夫人」のエピソードは、ミステリーと本格的なホラー要素が強く、ファンにはたまらない内容となっています。

このエピソードには、実在の連続殺人鬼エリザベート・バートリ(バートリ・エルジェーベト)をモデルにした「モンテクレール伯爵夫人」が登場します。彼女は若さを保つために若い娘を誘拐し、その生き血を浴びるという猟奇的な事件を引き起こします。オスカルとアンドレが、休暇中にこの怪事件に巻き込まれ、剣で対峙するサスペンスフルな展開は、本編の革命劇とは異なるスリルがあります。

また、オスカルの姉の娘であり、6歳にして天才的な頭脳を持つ少女「ル・ルー」が活躍するコミカルな短編もあります。悲劇へと突き進む本編の合間に、ジャルジェ家の温かい家族愛や、いたずら好きな姪に振り回されるオスカルの人間味あふれる姿が描かれており、読むと心が和む貴重なエピソードです。

ベルサイユのばらのあらすじと結末の総括と感想

ベルサイユのばらのテーマ 心は自由であるべきだというメッセージ

『ベルサイユのばら』は、単なる歴史ロマンや宮廷恋愛漫画の枠を超え、ジェンダーや身分制度という社会の枠組みに抗い、「心は自由であるべきだ」と叫んで人間としての尊厳を求めた魂の物語です。オスカルは最後に「フランスばんざい」と叫んで散り、アンドレは彼女を守り抜いて逝きました。

その結末は確かに悲劇的であり、涙なしには読めません。しかし、彼らの生き様は決して敗北ではありませんでした。自らの信念に従い、愛する人と心を通わせ、激動の時代を駆け抜けた彼らの姿は、現代を生きる私たちにも「自分らしく生きること」の尊さと勇気を教えてくれます。アニメ版の哀愁、宝塚版の愛の賛歌、そして外伝も含めて、この壮大な物語の世界にぜひ深く浸ってみてください。きっと、あなたの心にも「一輪のばら」が咲くはずです。

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